環境研究総合推進費 戦略的研究開発課題(S-21)
本サブテーマは、テーマ4と5と連携して全国と地域スケールでの現状維持(BaU)と複数の将来シナリオを設計し、シナリオ毎のストーリーラインに応じた人口動態、経済・産業構造、国土・インフラ、再生可能エネルギー、ライフスタイル関連施策の組合せを提案する。プロジェクト全体の研究成果を踏まえた政策立案支援と情報発信・公開を効果的に進めるためのシナリオ探索・可視化ツール及び情報プラットフォームを開発・運用する。テーマ1と連携して主にアジア地域を対象として統合評価モデルのトレーニングプログラムの開発・運用を通して海外展開を図る。
代表者:齊藤 修 (地球環境戦略研究機関(IGES)・上席研究員)
分担者:譚 瀟洋(地球環境戦略研究機関(IGES)・研究員)
岡野 直幸(地球環境戦略研究機関(IGES)・研究員)
高橋 康夫(地球環境戦略研究機関(IGES)・リサーチマネジャー)
三輪 幸司(地球環境戦略研究機関(IGES)・研究員)
生物多様性と気候変動の統合評価モデルへのインプットとして利用可能な人口分布の複数シナリオを構築し、定量情報を整備するとともに、国土・インフラの変化を考察・検討する。また、他テーマとの連携により、グレー・グリーンインフラの状況、都市・農山漁村の関係、防災・減災等といった施策群を対象としたシナリオ分析を推進する。
代表者:松橋 啓介(国立環境研究所(NIES)社会システム領域地域計画研究室・室長)
分担者:有賀 敏典(千葉大学・准教授)
芦名 秀一(国立環境研究所(NIES)社会システム領域脱炭素対策評価研究室・室長)
本サブテーマでは、「フードシステムを軸とするライフスタイル関連施策群」を取り扱うアクションリサーチを実施する。Nature Future Frameworkと整合し、Nature Positive及び気候変動緩和に寄与するライフスタイル(とくに食生活)への転換を示す概念を、各国・地域の多様性や、健康や経済等の面で脆弱な人々への影響も含む形で整理し、指標とともに提案する。
また、 食の生産・流通・消費の転換に関する国、地域やビジネス、市民社会の取り組みを分析し、各国・地域の多様性に配慮しながら、Nature Positive及び気候変動緩和に寄与する食生活の転換を実現する介入策をデザイン・実施・モニターするアプローチを構築、地域で実証し、実証結果を反映して統合プログラムとして提案する。
代表者:渡部 厚志 (地球環境戦略研究機関(IGES)・プログラムディレクター)
分担者:劉 晨 (地球環境戦略研究機関(IGES)・リサーチマネージャー・主任研究員)
粟生木 千佳(地球環境戦略研究機関(IGES)・副プログラムディレクター)
山辺 アリス(地球環境戦略研究機関(IGES)・研究員)
山ノ下 麻木乃(地球環境戦略研究機関(IGES)・ジョイント・プログラム・ ディレクター)
生物多様性に関わる社会(国土・インフラ)、消費(ライフスタイル・行動変容)とサプライチェーンを通じた生産(産業活動)との関連(ネクサスを定量的に分析するフレームワークを構築する。各要素の将来シナリオに応じて介入策により社会変革を効果的に促すための鍵となるセクター・活動を特定する。ネイチャーポジティブに向けて生物多様性に関わる複数の環境問題(気候変動、土地利用、自然資源消費など)の連関を複合的に捉えたネクサス構造の可視化方法の開発と介入策の導入効果を予測評価する。さらに、開発したネクサス構造の評価方法の民間企業への適用可能性をいくつかの代表的な産業セクターで検証する。
代表者:本下 晶晴 (産業技術総合研究所エネルギー・環境領域安全科学研究部門・グループ長)
分担者:横井 崚佑 (産業技術総合研究所エネルギー・環境領域安全科学研究部門・研究員)
Kamrul Islam(産業技術総合研究所エネルギー・環境領域安全科学研究部門・研究員)
金本 圭一朗 (東北大学大学院環境科学研究科・准教授)
伊坪 徳宏 (早稲田大学創造理工学部環境資源工学科・教授)